雑誌『POSSE』
『POSSE』は日本で唯一の若者による労働問題総合誌として、2008年9月に創刊しました。NPO法人POSSEのスタッフが中心となり制作。労働・貧困問題をテーマに、現状、政策から文化までを論じています。

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資本主義リアリズム 増補版
マーク・フィッシャー 著
河南瑠莉 セバスチャン・ブロイ 訳
2025年4月発売
2,640円
刊行直後から多くの人々を魅了し、熱狂的な読者を獲得してきた名著が増補版で再刊!
●千葉雅也推薦!!
●毛利嘉孝、木澤佐登志による書き下ろし解説を収録!!
【資本主義が拡大するほど、うつ病が増える?】 「資本主義の終わりよりも、世界の終わりを想像する方がたやすい」資本主義リアリズムの世界で、社会のしわよせはどこへ向かうのか──?ひとつの答えはメンタルヘルスだった。 社会の問題を個人の問題にすり替え、メンタルの問題を化学物質の問題にすり替えることで力を得ながら前進する資本主義の構造を鋭く美しい筆致で暴く。
後期資本主義の不毛な「現実」に違和感を覚えつつも、その要請を受け入れてしまう人々の主体性を、フィッシャーは映画、音楽、小説の中に見出していく。社会問題のみならずポップカルチャーにも光を当て、常に他の未来を構想し続けたマーク・フィッシャーの主著。
「はっきり言わせてもらおう。たまらなく読みやすいこのフィッシャーの著書ほど、われわれの苦境を的確に捉えた分析はない」 ──スラヴォイ・ジジェク
働いて愛して生きるために女たちは闘わなければならない
―ラジウム・ガールズのアメリカ―
ケイト・ムーア 著
松永典子 山口菜穂子 松本裕代
2025年4月発売
3,960円
歴史、科学、フェミニズム、個人史が融合した大ベストセラーが待望の邦訳。
【山崎まどかさん推薦!】 ラジウムに人生を奪われた女性たち。 そのひとりひとりに物語があった。 身体も精神もボロボロになりながら、 大企業を相手に彼女たちがどのように勇敢に戦い、お互いを励まし合ったか。 歴史に隠れていたそのストーリーにスポットライトを当てるとき、 彼女たちの灯した光が女性たちの未来を照らし始める。
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ラジウムはかつて「夢の物質」といわれ、暗闇で光るラジウム塗装は技術とセンスを活かす憧れの職業だった。しかし、工場で働く少女たちに恐ろしい奇病が広がり始める。歯が抜け落ち、顔の骨が崩れ、片足だけが急に短くなる……。企業が事態の隠蔽に走るなか、彼女たちは自分たちの尊厳を守るために立ち上がる。
およそ100年前の史実であるにもかかわらず、放射能への無理解や風評被害、企業の責任回避など、多くの状況が現代と重なる。現在に連なる労働者の安全確保においても、フェミニズム史においても重要な役割を担った彼女たちの奮闘は、100年経っても色褪せない。
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